【座談会MOVIE】〜城南地区の人気共学4校が語る〜 男子・女子の”ちがい”と”ちがいが育てる力”<青稜×多摩大目黒×文教×立正>

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※青稜中学校は体調不良により欠席されました。

〜城南地区の人気共学4校が語る〜 男子・女子の”ちがい”と”ちがいが育てる力”<青稜×多摩大目黒×文教×立正> 2025年8月28日撮影

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進学相談.com オンライン 先生たちの本音座談会 2025年8月28日(要約テキスト版) 

「男子・女子の”ちがい”と”ちがいが育てる力”」

参加校:東京 城南地区の人気共学校

多摩大学目黒中学校 井上先生
文教大学付属中学校 神戸先生
立正大学付属立正中学校 今田先生
青稜中学校 伊東先生 は体調不良で欠席されました。 

最近は性差を強調しにくい時代ですが、実際に学校現場で子どもたちを見ている先生方は、男女の違いをどう感じているのでしょうか。そして、その違いをどう教育の力に変えているのでしょうか。 

Q. 男子と女子って、やっぱり違う? 

今田先生(立正) 

最近はジェンダーの観点で慎重な言葉選びが求められますが、やはり発達段階には違いがあります。男子は少し幼く、女子がリードする場面もあります。互いの違いを認め合うからこそ、協力して物事を成し遂げる力が育ちますね。 

神戸先生(文教) 

確かに、中1~中2頃までは女子がクラスを引っ張る傾向があります。その一方で男子は女子の存在を意識して、少し背伸びして成長する。これが共学の大きなメリットだと感じます。 

井上先生(多摩大目黒) 

長い時間を共に過ごす中で、お互いの良さを理解できるようになるのは共学ならではです。勉強や行事でも、男女が自然に支え合いながら成長しています。 


違いを通して学び合う姿こそが、共学の魅力といえそうですね。 


Q. 部活と勉強の両立について 

神戸先生(文教) 

部活が基本的に夕方6時までで終わります。その後、中学生は7時半、高校生は8時まで学校に残って学習できます。提携している学習塾のサポートも受けながら、予習・復習・宿題・検定勉強など自由に学習できる体制を整えています。中学1、2年生の段階では、個別指導や講習も取り入れて、必要に応じて家からZoomで質問できるようにしています。 

井上先生(多摩大目黒) 

中高ともに夜8時まで学習できる体制です。強豪クラブに在籍していても、活動の制限を設けて時間管理を徹底しています。面白いことに、競技実績が高いクラブの生徒ほど勉強もしっかりしていて、最終的には進学実績も高くなる傾向があります。 

今田先生(立正) 

中学生は6時半、そして高校生は19時に完全下校です。学習塾を組み込んで面倒を見ることはしていませんが、クラブ顧問を含め教員全員が一人ひとりの成績や学習状況を熟知しています。だから部活と勉強の両立もしっかりサポートできています。 


Q. いじめ問題への向き合い方 

井上先生(多摩大目黒) 

いじめという言葉は非常にデリケートで、どこからを「いじめ」と捉えるかは難しい問題です。ただ、私たちが最も大切にしているのは「いち早く動く」ことです。小さなサインでも見逃さず、被害を受けたと感じる生徒と、指摘を受けた生徒、両方の声を丁寧に確認しながら、早い段階で保護者と連携するようにしています。本校では、週に一度、中学の生徒たちを丸一日横浜のあざみ野にあるグラウンドで授業を受けます。長時間観察することで、目黒の校舎だけでは見えにくい関係性にも気づきやすくなるんです。こうした取り組みを通じて、早めの対応を心がけています。 

今田先生(立正) 

いじめの問題で難しいのは、「行為そのものが悪かどうか」ではなく、「受けた側がどう感じたか」が大事になってきている点です。ですからまずは、被害を訴える生徒の気持ちを納得いくまでしっかりと聞くようにしています。加害者となったてしまった生徒が、「そんなつもりではなかった」といったとしても、その行為をしたことは認められないとしっかり指導します。 

神戸先生(文教) 

ええ。最終的なゴールは「全員が気持ちよく学校生活を送れること」です。そのためにマニュアルではなく、対話を重ねながら一人ひとりに合った解決を目指しています。学校としては、加害とされる側も含め、全員をしっかり育てて社会に送り出す責任があると考えています。 


Q. 「性教育」各校での取り組みについてお話を伺います。 

神戸先生(文教)

今年から新しい取り組みとして男女一緒に聞いてもらうことにしました。中学3年生を対象に、夏休み前の7月に助産師の先生をお招きして講演をしていただいたんです。内容は人間関係の距離感といった入り口から、徐々に性教育の核心に入っていく「ソフトランディング型」でした。とても分かりやすく次年度は、対象学年を広げることも検討しています。 
別室で保護者の方々にも聞いてもらいましたが、そのほどんどが男子生徒の保護者の方でした。

今田先生(立正) 

うちも、かつては別にやっていたのを男女一緒に性教育を行っています。 

井上先生(多摩大目黒) 

私は保健体育を担当していますので、授業で性教育を扱っています。男女一緒に行い、専門的な内容ははっきりと伝えるようにしています。たまたま保護者参観日に行った授業後の保護者アンケートでは、「家庭では話題にしにくいことを、学校で専門家がしっかり伝えてくれるのはありがたい」という声をいただきました。 


Q. 文化祭の見どころを教えてください。 

井上先生(多摩大目黒) 

9月13日(土)・14日(日)に開催します。申し込み制ですが、人数制限はありませんので、ホームページからお申し込みください。 
ほとんどの生徒が各クラスで出展します。高校3年生は任意ですが、屋台の食べ物や縁日的な催しもあります。各学年では舞台発表や展示、掲示発表などもあって、とてもにぎやかです。ダンス部は全国大会出場経験があるので、そのパフォーマンスもぜひ見ていただきたいです。 

神戸先生(文教) 

9月20日(土)・21日(日)に文化祭を行います。クラスで木材を使った制作やペンキ塗りなど、準備段階から熱気があります。中学1年生は必ず演劇に参加することになっていて、全員が何かしらの形で関われるようにしています。 
昨年は青稜さんと合同でクリアファイルを作るなど、学校間のコラボもありました。文化祭のはしごも楽しめると思います。 まだクリアファイル残っているので今年も配布出来たらと思っています。

今田先生(立正) 

9月27日(土)・28日(日)、午前9時から午後3時まで開催します。予約は不要で、時間に合わせてふらっと来ていただけます。 
特徴は、中学生3学年全員が演劇に参加することです。1年生から3年生まで、係ごとに役割を分担し、一つの舞台作品を作り上げます。中学3年生になると英語劇やミュージカルまで挑戦します。また、書道部や美術作品など芸術活動にも力を入れていますので、ぜひじっくりご覧ください。 

各校それぞれ特色ある文化祭ですね。青稜中学校は9月28日(日)です。4校とも、保護者の皆さまにぜひ見学していただきたいです。 

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