中学受験 高校受験 2026.07.21

「好きなことに没頭して自立する」日大豊山の教育環境

日本大学豊山中学校・高等学校(東京都文京区)には、生徒が自ら「熱中できるもの」を見つけ、それをきっかけに人間的にも学習面でも大きく飛躍できる環境があります。 今回は、中学から入学し、現在高校1年生として「体操部」と「生物部」でそれぞれ異なる輝きを放つ2人の生徒と、その顧問の先生方にインタビューを行いました。男子校ならではの「素の自分をだせる」学校生活と、自主性を重んじる教育のリアルに迫ります。 (取材日:2026年7月13日)

「体操部」・「生物部」顧問の先生と高校1年の生徒

日本大学豊山中学校・高等学校(東京都文京区 「護国寺駅」すぐ)には、生徒が自ら「熱中できるもの」を見つけ、それをきっかけに人間的にも学習面でも大きく飛躍できる環境があります。 今回は、中学から入学し、現在高校1年生として「体操部」と「生物部」でそれぞれ異なる輝きを放つ2人の生徒と、その顧問の先生方にインタビューを行いました。男子校ならではの「素の自分を出せる」学校生活と、自主性を重んじる教育のリアルに迫ります。

(取材日:2026年7月13日)

【体操部】

体操未経験から大技も獲得し、学力も大幅アップ
奈良本さん(高1)× 齊藤先生(体操部顧問・地歴公民科教諭)
未経験からでも「型」を極めて高校の関東予選で結果を残す

奈良本さん(高校1年生)

――奈良本さんは、中学から体操を始めた「唯一の未経験者」だそうですね。

奈良本さん: 小学校時代はサッカーやラグビーをやっていました。小学生のときに日大豊山のホームページで、あん馬の練習に使われる円馬(えんば)を見てカッコイイと思い入部しました。中学1年で入部した6人の中で、未経験者は僕だけだったので最初は緊張してました。でもみんな仲がいいし、先輩や先生方の教え方がとても丁寧ですぐに馴染むことができました。 一番嬉しいのは、怖いと思っていた技を克服できて決まったときです。

――未経験の生徒を指導する際、どのような点を意識されていますか?

齊藤先生: 体操は一見ハードルが高く見えますが、実はそれぞれの生徒が持つ過去の運動経験を活かせる競技です。私たちは生徒一人ひとりの身体特性を見極め、個性に合わせた指導を行っています。 奈良本さんの場合、サッカーなどで培われた「脚力」に加え、素晴らしい「柔軟性」を備えていました。体操において、柔軟性は単に体が柔らかいというだけではなく、ダイナミックで美しい空中姿勢(高い演技価値)を作れる強みでもあります。お風呂上がりのストレッチなど、日々の地道な努力を徹底できる素直さがあるからこそ、未経験からでも驚くほどのスピードで技を獲得できたのだと思います。

柔軟体操をする奈良本さん

――東京都予選で実績を残されているのですね。

齊藤先生: 体操の魅力は、たとえオリンピックのような超大技ができなくても、基礎的な技をどれだけ美しく、正しく表現できるかという「完成度(Eスコア)」でしっかりと得点を重ねられる点にあります。だからこそ、未経験者であっても確実にステップアップしていけます。その結果、5月の「関東高等学校体操競技東京都予選」では団体5位という成果を収めることができました。

体育祭で盛り上がったワンシーン

奈良本さん: 体育祭の部活動対抗リレーでは、走る途中にパフォーマンスとして3回連続で「宙返り」を披露しました。普段の安全なマットとは違い、体育館の硬い床なので集中して挑みました。会場がすごく盛り上がって嬉しかったです!

齊藤先生: 見ているこちらはハラハラでしたが(苦笑)、本番でしっかり技を決めてくれるだけの集中力と安心感が、今の彼にはありますね。

笑顔で話す奈良本さんと齊藤先生

「学年169位」から「ひと桁」へ、驚異的な成績アップの裏側

――学習面でも、素晴らしい伸びを見せたと伺いました。

齊藤先生: 私は中学2年から奈良本さんのクラス担任です。奈良本さんは、中学3年の夏頃は学年で「190人中169位」という成績でした。しかし、私から「学校でしっかり勉強しろ!」と発破をかけたことで彼の中でスイッチが入り、放課後に自分で勉強を始めました。中学3年の学期末には「30位」、高校1年の現在では学年で「ひと桁」になるなど成績を急上昇させました。

本校には自習室がありますが、彼は職員室前の学習スペースをフルに活用していました。そこを通る様々な教科の教員に積極的に質問し、多くの先生に可愛がられながら学力を伸ばしていったのです。 中学生時代は宿題をこなすことが義務のようになっていましたが、高校生になり「留年したくない」「もっと上を目指したい」という自発的な当事者意識が芽生えてからの彼の集中力には、本当に凄まじいものがあります。

――今後の目標と、体操を通して身についた意外な特技を教えてください。

奈良本さん: 今の目標は、8月に開催される種目別大会の「あん馬」で優勝することです。実は、この種目で過去に日大豊山が優勝したのは、齊藤先生が高校2年生のとき1回限りなんです。だから、僕が優勝して「先生を超える」ことが今の大きな夢です! あと、部活でお互いにケアをし合っているうちに、自然と「どう押せば体がほぐれるか」という感覚が磨かれました。自宅で両親にやってあげると「本当に上手だね!」とすごく喜んでもらえます(笑)。

齊藤先生: 「優勝したい」なんて高い目標を本気で語ってくれるのは、指導者冥利に尽きます。未経験から始めてこれだけの自信と精神的成長を遂げてくれたことが、何よりも嬉しいですね。 本校の体操部は「みんなで一つのチーム」であることを大切にしています。後輩や先輩もお互いを応援します。また、体育館に入る時に礼をすることや挨拶といった規律を徹底しています。その上で、生徒の個性を引き出し、「その気にさせる」ことで、部活も勉強も自ら伸びていく環境を作っています。

鉄棒の練習をする奈良本さん
「体操部」のメンバー

【生物部】

好きなことへの圧倒的な熱中が生む、「自律」と「命への責任感」
下田さん(高1)× 青木先生(生物部顧問・理科教諭)
「好き」をとことん突き詰める、男子校ならではの探究心

下田さん(高校1年)

――下田さんが生物部に入ったきっかけを教えてください。

下田さん:生き物の飼育が好きで中学では理科部、高校から生物部に入りました。 幼い頃はありとあらゆる生物の図鑑を買ってもらい、付録に付いていたDVDは何度も見ていました。特にクワガタやカブトムシの「黒いボディに角が生えている」姿がカッコイイです。ホントに黒くてつやつやに輝くんですよ。一番好きなのは、世界最大のクワガタ「ギラファノコギリクワガタ」です!成長すると18センチにもなるそうです。

――生物部や普段の活動を教えてください。

下田さん:普段は自分の好きな生き物の餌やりが中心です。夏になると校外学習や合宿があり、ビーチコーミングをしたり山にも行くのでとても楽しいです。僕は 自宅が「葛西臨海公園」に近いので、フィールドワーク(昆虫採集)をすることもあります。以前捕まえた赤いカミキリムシを、初めて標本にしました。死後硬直で固まった体をふやかして、「触覚が後ろになびくよう」に頑張って仕上げました。

命を預かるからこそ学ぶ「自律と責任」

――部活動のルールや、大切にしている方針はありますか?

青木先生: 生物部には中高合わせて約40人の部員がおり、熱帯魚、爬虫類、食虫植物など、それぞれが「自分の好きな生き物」を飼育しています。 活動で最も重んじているのは「自律と責任」です。生徒の熱意は尊重しますが、命を扱う以上、管理が極めて難しい海水魚や、哺乳類・鳥類の飼育は禁止にしています。「飼育とは、飼っている側も、飼われている側も幸せであること」が生徒たちへの共通の教えです。

セイロンベンケイソウ(マザーリーフ)を観察中。

――文化祭(豊山祭)でも生物部は大人気だそうですね。

下田さん:はい! 生物部は文化祭の最高賞である「最優秀展示団体賞」を何度も受賞しています。 文化祭ではそれぞれが手塩にかけて育てた生き物たちを展示し、来場者に生態や育て方などを説明します。「生き物人気投票」も行われるのですが、投票用紙には生き物だけでなく、「部員」の名前を書く欄もあるんです!「部員」が上位にランクインしたときは、熱心に説明して良かったという気持ちになります。この展示を見て「高校から生物部に入りたい!」といってくれた中学生もいました。

文化祭での展示

――勉強と部活動の両立について教えてください。

青木先生: 生物部は週1回の全体ミーティング以外は活動時間を自分でコントロールできるため、家庭での学習時間をしっかり確保できます。下田さんは中学1年のときから常に安定したトップクラスの成績を維持しており、まさに「好きなことへの没頭」と「日々の学習」を両立させています。 自分で考え、観察し、工夫する。生物部でのこうしたプロセスすべてが、大学での学びや、将来社会に出たときの強い「自律心」へとつながっています。

――「生きへの探究心」を研究に活かした例はありますか?

青木先生: 彼らの探究心は本当に凄まじいものがあります。今では大学院生になりましが、オオクワガタの幼虫の長さを測り続け、「幼虫が小さい個体のほうが、成虫になったときのサイズが大きくなる」という独自の発見をした生徒がいました。その成果を日本大学の付属校が集まる研究発表会で発表したところ、見事第1位を受賞し、現在は大学院で昆虫の研究に進んでいます。 日々の世話の中で「どうすればうまく育つか」を試行錯誤すること自体が、すでに素晴らしい研究の第一歩になっています。

「生物部」のメンバー

自ら熱中し、自ら伸びる。これが日大豊山の教育力

今回お話を伺った二人の生徒に共通していたのは、「自分の大好きなことに、思い切りエネルギーを注いでいる」という、生き生きとした表情でした。

日大豊山には、体操部のように熱い師弟関係の中で心身を鍛え上げ、学力を伸ばせる環境もあれば、生物部のように自分の「好き」を徹底的に掘り下げ、命への責任感と自律を学べる環境もあります。

ご案内:日本大学豊山中学校・高等学校 【夏の校舎見学会開催中】小学生(学年は問いません)やご家族のみなさまはどなたでもご参加いただけます。また,ご家族さまでの人数制限はありません。学校説明会の情報もご覧ください。

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