豊かな自然の中で最先端教育を 日本大学第三高等学校・中学校

お知らせとことこ学校訪問記

東京都町田市にあるキャンパスは都内でも屈指の広さがあり、のびのびした学校生活を送ることができる恵まれた環境です。2021年8月全国で初めて中高一貫校における5G通信環境を作り上げました。ICT教育と探究学習の取り組みについて「日本大学第三中学校・高等学校」を訪問してお話を伺いました。取材日:2023年7月10日

学内に「ICT推進室」があり、システムエンジニア(SE)が常駐

生徒全員にタブレット端末(iPad)を貸与している。

5年前にICT教育を導入する時、樋山 克也 校長先生は「安心・安全な取り組み」であることを重要視されました。

中学・高校合わせて2000人近い生徒全員に、タブレット端末(iPad)が貸与されているため、図書室の一角にある「ICT推進室」には、システムエンジニア(SE)が常駐し、機器の不具合や故障にその場で対応し、ネットワークを介してのトラブルなども未然に防げる万全な体制を整えています。

先生方も、授業で使用する新しいアプリのリサーチなどもICT推進室で行うとのことです。授業内容の質問に、担当教科の先生方が授業の動画を作ってわかりやすく説明するなど、学習のサポートにも使われています。

日本大学第三中学校・高等学校 校長 樋山 克也 先生

図書館内学習スペースを活用して目標に向かう

中学3年生の関塚さんは、学校見学で日本大学第三中学校を訪問した時に、学校の雰囲気がとても良く第一志望にしたと話します。医者になりたいという明確な目標があり、救急救命士を目指しています。テレビドラマの「コードブルー」や「TOKYO MER」などの影響もあるとのこと。

関塚さんは中学3年生から、より発展的な内容を習得できる「選抜クラス」に在籍しています。2023年の大学進学実績で、東京大学、一橋大学、防衛医科大学校に合格した生徒達は、中学3年で「選抜クラス」に入り、高校で「特進クラス」に進んだ中高一貫生が多いそうです。

中学3年生 関塚さん

数学と英語でチーム・ティーチング

テニス部に在籍している中学3年生の中原さんは、「全国大会で優勝経験もある強いテニス部があるから」という理由で入学しました。好きな科目は数学。日本大学第三中学校では、英語と数学で複数の教員による「チーム・ティーチング」が行なわれています。

数学のプリント学習では基礎から始め、理解度を確認しながら難易度を高めていきます。手を挙げればすぐに質問ができ、着実に力がつくよう工夫された授業です。

中学3年生 中原さん

総合的な学習は自分で考え判断する能力を養う

中学3年生では、探究につながる総合的な学習を行ない、自分で考え判断する能力を養っています。生徒たちは、生徒手帳「My BOOK」の活用術についてのプレゼンテーションとポスター作成に取り組んでいます。「どうしたら手帳に毎日記入できるかをクラスで考えた時、時間を決めて習慣化するといいのではというアイディアも出ました」と関塚さんが話してくれました。

夏期はポロシャツを着用可能。色はピンク・水色もあり。

国際感覚を身につける グローバル教育

中学・高校ともにICTを使った英語教育に取り組んでいます。中学1年~3年生では夏休み中に3日間英語のコミュニケーションスキルに特化した内容のレッスンを行います。

アメリカ・カナダ体験学習 中学3年生対象 夏休み13日間

前半は広大な施設を誇るワシントン大学の学生寮に滞在。後半はカナダ・バンクーバー郊外でホストファミリー宅に2人組でホームステイ。最後はアメリカ・ロサンゼルスに2泊し、本場のディスニーランドも楽しみます。中学3年生の関塚さんも2023年の7月に参加予定。

中学3年生対象 アメリカ・カナダ体験学習。

高校1年生は、オーストラリア体験学習(夏休み16日間)があります。シドニー郊外の名門私立学校で午前中は特別授業、午後はフィールドトリップや現地の生徒と共に授業を体験します。

高校から始まる「総合的な探究の時間」は独自カリキュラムを採用

高校教諭 榎本 俊介先生に「探究」の学びについてお話を伺いました。

高校1年の前半では観察力、批判力、仮説を立てる力、キーワードを掘り下げる力などを、本校のオリジナルテキストを用いて習得します。後半期は、グループで「企業インターンワーク」に取り組みます。企業が現在進行形で取り組んでいる課題です。例えば「離島の活性化に貢献するイベントの企画」ですとか「小学生がコンビニエンスストアで笑顔になる取組みを考える」などがあります。本校は2022年プログラム参加1年目にして全国大会に出場し、プレゼンテーションを披露することもできました。

2022年 「企業インターンワーク」全国大会の様子
堂々としたプレゼンテーションを披露することができました。

高校2年生ではゼミに所属し、個人ごとに設定したテーマに取組みます。テーマ設定はとても重要です。例えば、「もし自分が宗教二世だったら、親の献金問題をどう解決するか?」というテーマを掲げた生徒がいますが、なるべく「自分ごと」にできるよう工夫しています。探究発表会では7分程度のプレゼンテーションを行います。

これまで学習に前向きではなかった生徒が、探究の課題に何度もチャレンジしたことで、粘り強く学ぶ姿勢ができ、他の教科の学習においても進歩がみられるようになりました。研究成果の発表は全校生徒の前で行なわれ、全生徒の投票にもとづいて受賞チームを発表しますので、発表会は聞く側にとっても学びの多い機会になります。

私立大学受験 総合型選抜につながる「探究」の学び

2022年の全私立大学入学者のうち、半数以上が総合型選抜と学校推薦型選抜で入学しています。この3年でこの割合は増加傾向にあります。今後は、探究の成果を武器にして、総合型選抜を利用して希望進路を実現する生徒が増えていくことを期待しています。

他大学受験もサポートする大学附属型進学校

生徒が「行きたい大学」への進学をサポートし、高公立大学、早慶上理、GMARCHなども多数合格しています。

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グラウンドが人工芝になります! 2024年3月完成予定

2029年に創立100周年を迎えるにあたり、記念行事の一つとしてグラウンドに人工芝を導入します。安全性の向上はもちろん、体育の授業の活発化、部活動のさらなる活躍が期待できます。

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学校基本情報
住所:東京都町田市図師町11-2375
アクセス:小田急小田原線 JR横浜線「町田」駅、JR横浜線「淵野辺」駅、京王相模原線・小田急多摩線・多摩都市モノレール「多摩センター」駅よりバス。
電話:042-789-5535