高校受験は、子どもだけでなく保護者にとっても大きな試練の時期です。情報収集、志望校選び、塾の手配、費用の準備——そして何より、子どものメンタルを支え続けるという日々が続きます。
今回、中学3年生の子どもを持つ首都圏の保護者140名を対象に、「私学無償化制度の影響」「内申点への本音」「部活との両立」「受験で大変だったこと」「後輩保護者へのアドバイス」についてアンケートを実施しました(2026年2月実施)。集計データと自由記述コメントを組み合わせ、数字の裏にあるリアルな声をお届けします。
QUESTION 01
私学無償化制度は、志望校選びに影響しましたか?
140名回答|単一選択
近年、東京都・神奈川県などで段階的に拡充されてきた「私立高校授業料無償化(実質無償化)」制度。志望校を選ぶ際に、この制度がどの程度影響したかを聞きました。
あまり影響しなかった
少し影響した
大きく影響した
影響しなかった/制度をよく知らなかった
「あまり影響しなかった」が最多の54人を占めましたが、「少し影響した」(46人)と「大きく影響した」(32人)を合わせると、全体の約56%にあたる78人が何らかの形で無償化制度の影響を受けたと回答しています。特に「大きく影響した」と答えた31人のコメントには、公立を第一志望にしながらも私立を選択肢に加えやすくなった、あるいは私立志望をより前向きに検討できたという声が多く見られました。
「影響した」保護者の声|選択肢が広がった
都立に落ちた場合の併願先として、無償化があったので都立をちょっと高めにチャレンジできた。
公立高校と比較して、入学金や授業料の補助があるなら私立高校にしようと決断出来ました。
選択肢として、精神的に選びやすかった。
私立は個性があるので、無償化になることで選択肢が増えたように感じた。
また、私立を第一志望にしている家庭にとっては、制度が「背中を押してくれた」という感覚も見られました。「元々私立に行こうと思っていたが、それに加えて無償化になったらさらにありがたいと思った」(神奈川県・女子保護者)という声もあり、意思決定を後押しする効果が出ていることがうかがえます。
「影響しなかった」保護者の声|授業料だけでは足りない
一方、最多回答の「あまり影響しなかった」層の中には、制度の恩恵は認めつつも「授業料以外の費用(施設費・教材費・制服代・修学旅行積立など)が大きく、公私の実質的な差は縮まらない」という冷静な声が多数ありました。
無償化の授業料は一旦払って後から返ってくるというのを知って、まとまった額を用意できないと思い公立しか考えていなかった。
私学無償化と言っても授業料だけだし、私学はそれ以外に費用がかかるためあまり変わらないと思う。ただ、都立に決まってから諸費用の支払いが続いていると、思ったより差が小さいのではないかと考えを改めました。
さらに、制度の内容がなかなか確定しなかったことで、判断材料にしづらかったという声もありました。「無償化がはっきりしておらず、中学の進路指導の先生もはっきり断言出来ない様子でした」(神奈川県・男子保護者)という指摘は、保護者が制度の情報にアクセスしにくい状況を示しています。
また、無償化の影響で私立への志願者が増え、「倍率が上がってしまった」「私立の併願確約の内申基準が上がった」という声も複数見られ、無償化が競争激化をもたらしているという現実も浮かび上がりました。
私学無償化は「選択肢の精神的ハードルを下げる」効果は確かにありますが、授業料以外の諸経費を含めた総費用の観点ではまだ公私の差は大きいと感じている保護者が多い結果となりました。制度を活用する際は、入学金・施設費・修学旅行費・制服代なども含めた3〜4年間の総費用シミュレーションを事前に行うことが重要です。




-1-800x450.png)

-2-800x450.png)
-3-800x450.png)
-4-800x450.png)
-6-800x450.png)

-800x450.png)